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実はよく分かっていないテレビアンテナとブースターを基本から徹底解説!

テレビの映りが悪い場合、アンテナが原因だと考えることが多いです。アンテナはただ設置をすればよいものではなく、設置する位置によって良くなったり悪くなったりもします。ですが土地の形状や家が密集した場所、家の造りによって設置する位置を変えることができないこともあります。
このような場合にテレビの映りをよくするのがブースター。ブースターをつけることにより映りが良くなることが多いですが、接続方法をしっかりと把握していないと、せっかくつけてもよく映りません。

ブースターはどのようにつけるのが正解なのかを事前に知っておくことで、テレビ映りが良くなります。

テレビを見るにはこれがないとダメ

テレビはただ設置をしても見られるとは限りません。
地デジを見る場合、”ケーブルテレビに加入する” ”光回線を契約する” ”アンテナを設置する” の3つの方法があります。
この3つの中でコストパフォーマンスが良いのがアンテナ設置です。
アンテナは様々な種類があり、昔から使用されているのが魚の骨のような形状をしている八木式アンテナになります。このアンテナは屋根の上など高い場所に設置することから受信感度が大変よく、場所を選ばずしっかりとテレビの映りを良くしてくれます。近年ではデザイン性に富んだアンテナもあり、取り付ける場所も壁やベランダ、屋外と大変多いです。外観を損なわないのが良い点ですが、もともと難視聴である区域では設置できないことがあるので、工事をする前に電波状況を工事請負会社に調査をしてもらうことが必要となります。なお地デジでなくBSやCS放送を楽しみたい場合、専用のアンテナやチューナーが必要となることが多いです。BSやCSは衛星が南南西に位置しているので、障害物がその方向にある場合は受信できないことがあります。自分で設置した場合見られないこともあるので、現地調査をしてもらってから契約をすると失敗することはありません。

よく聞くブースターとは

ブースターは電波を受信しにくい時に使用するものであり、増幅器とも言います。テレビ専用のものはテレビ電波を増幅させることができ、いつでもきれいな映像を見ることができるのが特徴です。ただし電波状況が悪いからと言って、いきなりブースターをつけても映りが良くなるとは限りません。

ブースターが必要な時は
・アンテナからテレビまでの距離が長い時や住んでいる地域の電波が弱い場合
・複数のテレビが設置されている場合
になります。

アンテナとテレビの関係は意外と複雑であり、たとえしっかりとしたアンテナを設置していてもケーブルが長くなればなるほど、電波は弱くなる特性があります。そのためケーブルを延長させている場合は映りが悪くなることが多く、そのような場合にブースターを設置すると映りが良くなります。なお戸建て住宅の場合は自分の都合でケーブルを長くしていることが多いですが、アパートや集合住宅の場合は建物の形状の関係で長くしていることがありますし、共通で使用する共聴アンテナを設置していることが多いです。そのため一人の意見でブースターを設置することは難しく、また勝手につけることもできません。必ず大家さんや管理人に許可を得ることが大切です。

ブースターはこの順番でつける

テレビの不調は電波の受信が弱いことがまずあげられます。そのためブースターを接続しますが、ブースターにも接続の順番があります。

まずアンテナの支柱部分にブースターのボックスのような形状の増幅部を取り付けます。屋外型のブースターの場合はアンテナのすぐ下に設置するのが最も効果が良いとされているため、そのように設置しますが、アンテナの先端から1m以上は離さなくてはなりません。
設置後は防水用に取り付けたカバーを開けて、中にある接続端子部分が見えるようにしておきます。どこに同軸ケーブルを接続したらよいかを確認した後は、同軸ケーブルにコネクターを取り付け、ブースターに書かれている場所へ接続をします。
接続したら電源部を室内に配置し、その電源部から分配器へ同軸ケーブルを接続し、電源ケーブルをコンセントプラグに差し込むと設置は完了です。完了後はテレビに搭載されているアンテナレベルを確認する機能を作動させ、それを見ながらブースターにあるつまみで調整をします。なおブースターを設置する場合分配器やケーブルの近くに設置しないことが大切です。それぞれが干渉してしまい、うまく映らなくなってしまうため注意が必要となります。

ブースターをつけた時の効果

アンテナにブースターをつけた場合、時々砂嵐が発生するなどが起きていたものが、起こらなくなることが多くなります。
もともとテレビが見られるのは近くにある電波塔から送られる電波をアンテナがキャッチしているためです。ですが電波塔との距離が遠い、周りの建物が障害となることによりテレビ映りが悪くなっています。

事例として多いのが、自宅周辺にアパートやマンションといった背の高い建物が建ってしまったことによるものです。
この場合、今まではしっかりと電波をキャッチできたのに障害となる建物が建築されたことにより、電波がキャッチしにくくなり映りにくくなってしまいます。
アンテナの向きを変えても改善することがないのでブースターを取り付け、ブースターを通じて電波を増幅することができるので、快適にテレビを見ることが可能になります。
また複数台のテレビがある家庭でも、一つ一つの電波が弱くなることがなくしっかりと受信する効果が得られます。
アンテナそのものに原因があると感じていたが、電波を受信する弱さが原因とわかり、ブースターをつけることにより映りが良くなった事例もあります。長いケーブルを使用している場合も映りが悪くなるので、このようなケースもブースターをつけることにより改善が図れます。

接続時のトラブルと起きた時の対処法

ブースターは比較的簡単に取り付けることができますが、稀に接続方法や設置場所のミスでトラブルが生じてしまうことがあります。
ブースターは比較的簡単な造りになっており、どこにどの端子を接続するかがわかるようになっています。ただし多機能のもので地デジだけでなくBSやCSにも対応している場合は、それぞれの端子に適したものを接続しなくてはならないため確認をしながら接続をしなくてはなりません。ブースターを取り付けても映りが悪い場合は、接続する場所にしっかりとケーブルが差し込まれているかをまず確認します。この他よくあるトラブルには、”屋外用と屋内用を間違えて購入した”、”ブースターの設置場所を分配器やケーブルの近くにしてしまった” などのことがあげられます。ブースターを選ぶ際に屋内か屋外かを確認し、間違って使用しないことが大切です。設置する場所もケーブル近くだとお互いに干渉しあってしまい、雑音が発生してしまいます。アンテナのすぐ下ではなく1mほどあけて設置をするようにします。正しく接続していても映らない場合は、無理にケーブルをいじることはせず、プロのアンテナ工事業者に現地調査を依頼すると思わぬ事故を防ぐことができます。

アンテナにつけた時の寿命は

アンテナは住宅を建てた際に一緒に設置されることが多く、家と同じようにある程度の年月が持つ気がします。ですが、実際には取り付け工事後約10年と言われており、設置した条件などによって前後します。このようなことから10年を経過した場合、安全面などを考慮しメンテナンスを行うのが理想です。
同じようにブースターにも寿命があります。ブースターは機械であるため明確に寿命が何年と決められているわけではなく、平均的な寿命もありません。しかしブースターは弱い電波を増幅する機械なので熱を持ちやすく、さらに屋根の上など温度が高い場所に設置することが多いことから寿命はアンテナに比べると短くなります。ブースターの特性上温度が高い場所で使い続けた場合と、低い場所とでは低い場所の方が圧倒的に寿命が長いことが分かっており、設置されている環境によって劣化が進みやすくなります。そのためアンテナと同時期に設置をした場合は、アンテナのメンテナンスの目安である10年で交換をすることが良く、違う時期の場合は日当たりなどを考慮し、日当たりが良く海風などにさらされることが多い場合は5年程度、そうでない場合は10年を目安とします。

効果を上げる方法と長持ちする方法は

ブースターの効果を上げるには設置場所に注目をします。効果を上げる場合、アンテナの近くに設置することが基本であり、アンテナから1mほど離して取り付けます。その際ケーブルや分配器の近くであると雑音が発生するため、ケーブル類などがどこに配置されているかを考えなくてはなりません。またブースターには屋外用と屋内用がありますが、屋外用の方が効果がより高くなります。少しだけ受信の感度を上げたいという場合は屋外用でも構いませんが、全く映らない、雑音が入るといった場合は屋外用のものを使用するようにします。
このほか効果を上げるには定格出力の数値が高いものを選びます。定格出力は最大出力レベルを指しており、このレベルを超えてしまうとテレビの映りが悪くなります。そのため選ぶ際には定格出力が大きいものを選択し、さらに入力レベルの範囲を調整できる機能が付いたものを選ぶとより効果が高まります。ブースターの寿命を長くするには屋内型を選択します。屋内型は容易に設置できるのが特徴であり、不具合もすぐに見つけることができるほか、高温の環境にさらされる、雨風にあたるなどのことはありません。寿命は比較的長めですが気になる場合は状況に応じて屋内型を選ぶと良いです。

ブースターのメリットデメリット

ブースターには屋外型と屋内型とがあり、それぞれメリットデメリットが異なります。

屋外型のメリットは、アンテナ近くに設置することから電波を増幅することが可能であり、テレビの映りをよくすることがあげられます。
デメリットは逆にアンテナ近くにブースターを設置するため屋根に上る必要があり、プロのアンテナ業者でないと安全性に問題がある、アパートやマンションなど集合住宅では規約があるため、勝手に設置することができないこととなります。また故障してしまった場合も取り替え作業が大変になることが多く、アンテナ近くに設置していることから不具合があってもすぐに見つけることができず、直すのにも時間がかかります。

屋内型ではテレビ近くに設置をすることが多いため、メリットとしてすぐに導入することができ、設置方法も簡単である、屋外型に比べると安価である点があげられ、
デメリットは、電波を十分に確保することができず、ひどい電波障害の場合は対処することができない点があげられます。テレビの台数を増やしたために映りが悪い場合は屋内型でも対応することができますが、近くに高い建物が建っている場合は屋外型でないと対応することができません。

ブースターを取り付けた時の成功と失敗

ブースターを取り付ける場合、テレビ電波に影響があることから設置します。
そのため成功した例としては、家族の人数が増えたことによりテレビの台数が増えたためブースターを設置したところ、すべてのテレビの映りが良くなった、山間部に移住したが電波をキャッチする力が弱かったためブースターを設置しうまく映るようになったことがあげられます。

失敗例は屋根に上ることができないため壁に設置するタイプのものを選んだが、電波を増幅することができず解決できなかった、ブースター1台を設置したが一部の地上デジタル放送が受信できなかったため、もう一台を設置することになった点でした。またブースターには様々な種類があり、安い価格のものを選んだら地デジだけしか対応しておらず、BS放送が見られなかったという話もあります。このような点から、ブースターを設置したいと考えた場合は、購入する際に使用するブースターが見たい番組に対応しているかを確認することが大切であり、さらに8Kや4Kのテレビもしくはアンテナを使用している場合は、ブースターも対応していないといけません。ケーブルのねじれなどによっても映りが悪くなるケースがあるので、専門の業者に最終的な調整をしてもらうと安心です。

ブースターを選ぶ場合はここに注意

ブースターを選ぶ場合の注意点としてまずあげられるのが、屋内設置型にするのか屋外にするのかを決めてタイプに合ったものを購入することとなります。
屋内型はテレビの近くのため比較的簡単に設置できますが、電波が弱い地域や近くに高い建物が建っている地域では増幅効果は低く、設置してもうまく映りません。そのため自分がどのような環境にいるのかを把握し選ぶことが大切です。この他の注意点では、見たい番組に対応しているかを確認することになります。低価格のものは地デジのみの対応となっていることが多く、BSを見たくてもきれいに見ることができません。そのため購入する場合、見たい番組に対応しているかを確認するようにします。
なお4Kや8Kのテレビを使用していると、ブースターもこれらに対応しているものでないと意味がありません。機能面では利得の大きさを見てできるだけ大きいものを選ぶ、定格出力を大きいものにし、雑音指数が低いものを選ぶことがあげられます。テレビの場合、電波が強すぎても映らないことが多く、利得や定格出力を調整しないとなりません。そのため大きなものにしておく必要がありますが、これらの調整は自分で行ってもうまくいかないことが多いため、調整はアンテナ業者に依頼するとうまくいきます。

まとめ

ブースターはアンテナのすぐ下に設置されている、四角い箱のようなものです。
テレビから雑音がする、映りが悪い場合に設置しており、増幅器とも言います。テレビ電波の受信状況を改善することができるので、電波の環境が悪くなっても7安定させることができます。
ブースターは自宅の電波受信環境によって選ぶことが大切であり、ほとんど映らない場合は屋外型、映像が不安定な場合は屋内型を選びます。
屋外型の方がブースト効果が高まりますが、マンションなど集合住宅では導入することが難しいです。さらに設置は比較的簡単ですが、出力調整が難しいことがあり、最終的な調整及びアンテナの状態は、専門の業者にみてもらうと安心です。

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